アクロマティックシリンダーレンズをなぜ選ぶ?
アクロマティックシリンダーレンズは、像面において球面収差や色収差を劇的に改善する点を含む、従来のシリンダーレンズにはないいくつかの性能的利点があります。アクロマティックシリンダーレンズは、LED光源のラインビーム形成に理想的です。LEDは一般的に単色光源と見なされていますが、代表的なLEDは30nm前後のスペクトル幅 (半値全幅ベース)があったりします。
Table1は、520nmのLEDをアクロマティックシリンダーレンズと標準的シリンダーレンズの各々で一点集光した時のライン幅の比較です。ライン幅がより小さくなるため、LEDベースのスキャンニングデバイスでは、解像力がより高くなり、S/Nやスループットがより高くなります。
Table 1: φ12.5mmシリンダーレンズの焦点距離別に得られるライン幅の比較 | ||
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焦点距離 | アクロマティックシリンダーレンズ | 標準的シリンダーレンズ |
25mm | 60μm | 275μm |
50mm | 8μm | 77μm |
75mm | 回折限界 (8μm) | 45μm |
100mm | 回折限界 (10μm) | 34μm |
Figure1は、平凸シリンダーレンズによる球面収差の影響を図解したものです。アクロマティックシリンダーレンズを用いた色収差の改善は追加メリットの一つですが、この例では、劇的に改善された球面収差が、更に薄く、焦点深度の深いラインを生み出しています。
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