レンズマウント
著者: Kyle Firestone
本ページはイメージングリソースガイドのセクション5.1です
レンズをカメラに取り付けるには多くの方法があります。レンズやカメラには、ねじ込み式かバヨネット式 (はめ込み式) のいずれかの標準マウントタイプが複数あります。レンズは、マウントタイプと機械的に互換性があるだけでなく、カメラと同じフランジバック距離を備えている必要もあります。フランジバック距離またはフランジバックは、マウント当たり面から像面までの距離です。
Cマウント
Cマウント規格は、マシンビジョンで最も一般的なレンズマウントタイプの1つです。Cマウント規格は、1インチ (25.4mm) のねじ径に、1インチ当たり32山 (TPI) のねじ数を有します。Cマウントのフランジバック距離は17.526mmです。ねじ込み式マウントがカメラとレンズ間にロバストに制御されたインターフェイスを提供するため、産業用アプリケーションの多くに最適です。
CSマウント規格はCマウント規格と同じですが、フランジバック距離が12.5mmに短縮されています。CSマウントカメラは、レンズとカメラの間に5mm長のエクステンションチューブを使用することで、Cマウントレンズに対応するよう調整できます。CSマウントのレンズは、Cマウントカメラに機械的にねじ込むことができるため、互換性があるように思われがちです。しかしながら、CSマウントレンズは、フランジバック距離内とセンサーの手前の位置で像を結ぶため、Cマウントカメラには使用することができません。
Fマウント
Fマウント規格は、ラインスキャンカメラや大判センサーカメラに一般的なバヨネットスタイルのマウントです。ニコンによって開発され、35mm判 (43.3mm) 一眼レフ写真撮影用カメラに用いられます。Fマウント規格は、44mmの口径と46.5mmのフランジバック距離を有します。ばね式のバヨネット接続は、カメラマンにとっては使い易いものですが、産業用アプリケーションにおいてはカメラ~レンズのミスアライメントの一因になる可能性があります。
TFL & TFL-IIマウント
TFLマウントは、Cマウントでの使用には大きすぎ、Fマウントでは小さすぎるAPS-C (27.9mm) センサーで使用するためにデザインされました。このマウントは、Cマウントを大きくしたものとみなすことができます。ねじ込み規格はM35 x 0.75 で、フランジバック距離はCマウントと同じ17.526mmだからです。TFLマウントはCマウントと同様にロバストですが、より大きなサイズのセンサーに対応し、Fマウントでの欠点もありません。TFLマウントと類似しているTFL-II マウントは、APS-H (35mm) センサー用にデザインされており、17.526mm の同一フランジバック距離を採用していますが、ねじ込み規格はM48 x 0.75 になります。
Sマウント (M12)
Sマウントは、監視用CCTVカメラやボードカメラに一般的に使用されるマウントで、M12レンズとともに用いられます。このより小型なマウントタイプは、ミリねじ規格のM12 x 0.5を採用し、フランジバック距離は標準化されていません。
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