Mini-Chrom 小型手動モノクロメーターは、紫外から近赤外波長帯で有効に機能するコストパフォーマンスの高いエバート型手動モノクロメーターです (光源は含まれておりません)。本体寸法は140 x 59 x 49mmと小型ながら、その分解能や迷光などの光学的性能は、他の大型で高価なモノクロメーターと比較しても決して見劣りしません。出射側スリットより得られる単色光は、本体に内蔵された回折格子を微動で回転制御するマイクロメーターにより選択でき、この時の選択/出射波長は、パネル正面のデジタルカウンターに表示されます (但しEモデルとFモデルのみ、カウンターの数値を2倍して読み取る必要があります)。本製品はF3.9でデザインされているため、入射側スリットにはこの数値以上の状態で多色光を入射させるようにします。これにより入射側スリットを通過した多色光は、最初の平面ミラーの開口面のみを照射するため、システム全体での迷光性能が良好になります。
エドモンド・オプティクスでは得られる単色光波長帯域別に全5モデルのMini-Chromをご用意しました。Mini-Chromに使用されている回折格子は、増反射膜にアルミコートを採用したものが標準ですが、一部のモデルには金コートを採用したものも選べます。金コートは750~1100nmの近赤外領域において、アルミコートより反射効率が高いため、この波長帯における回折効率が15~20%程度改善されます。ご用途に合わせてお選びください。
得られる単色光のバンド幅 (分解能) は、使用する入射側/出射側スリットのスリット幅に依存します。スリット幅が狭いほど分解能は良くなりますが、逆にスループット (スペクトルの出射効率) は悪くなります。例えば、入射側/出射側スリットを300μm幅のもの (Mini-Chromに標準装備) から半分 (½) の150μm幅のもの (別売) に変更した場合、得られる分解能もスリット幅に比例して半分になり、分解能が向上しますが、スループットは元の¼ (=(½)2) の量となり、悪くなります (同一波長条件の場合)。使用されるスリットは、黒色アルマイト仕上げのスリットと、スペーサー及びカバーが一体となったアッセンブリ品で、モノクロメーター本体には300μm幅のスリット2枚が入射/出射用スリットとして標準装備されます。またオプションで300μm幅以外のスリットも選べます (別売; アクセサリー製品タブを参照)。
モノクロメーターのスリット接続口にはバナナプラグ端子 (メス) が採用されており、本製品用に専用設計された #56-256 SMAスリットアダプターが接続可能です。これにより、同コネクターを持ったファイバーパッチコード が接続できるようになります。
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