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液体レンズをテレセントリックレンズに実装することで素早いオートフォーカスを実現 |
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作動距離変更時の視差エラーを除去 |
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作動距離範囲内でテレセントリシティを維持 |
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ゲージ、測定、位置決め用途に最適 |
液体レンズを実装したテレセントリックレンズは、高速、高精度、高精密な測定を可能にするため、検査システムのスループットの向上に役立ちます。従来タイプのテレセントリックレンズでは、作動距離は固定されており、異なる作動距離にある物体に対して補償することはできません。そのため、従来のテレセントリックレンズを用いて奥行きのある物体を検査するには、物体を再配置する、もしくは異なる作動距離をもつ別のテレセントリックレンズを使用する必要があり、これによって、測定速度やスループットが制限されていました。これに対して、液体レンズ実装テレセントリックレンズは、わずか数ミリ秒という速さで異なる作動距離にピントを再調整できるので、こうした測定速度の制限を克服することが可能です。
従来のイメージングレンズは、異なるサイズの物体では機械的にピントを再調整する必要があり、これが測定の遅延を引き起こし、スループットを制限していました。下の動画 (Figure 1) では、回路基板の検査における液体レンズ実装テレセントリックレンズの使用例をご覧いただけます。作動距離を高速に調整し、回路基板上の異なるピンにピントを再調整します。
画角のある従来のレンズでは、物体とレンズの間の距離が離れるほど倍率の低下につながり、立体視エラー、または視差エラーを引き起こします。物体位置をレンズに対して前後に移動させると、それがたとえレンズの被写界深度内であっても、倍率の変化によって得られるビジョンシステムの計測精度は低下します。一方、テレセントリックレンズは、物体とレンズの距離にかかわらず、画角を持たなくさせることで (0度)、視差エラーを除去します。そのため、深さ方向に対して結像倍率が変わることはありません。Figure 2では、テレセントリックレンズと従来の固定焦点レンズを使用して撮像した、異なる作動距離にある2つの同じ物体の画像を比較することができます。
しかし、従来のテレセントリックレンズは特定の作動距離に最適化されています。テレセントリックレンズに液体レンズを実装することによって、作動距離をさらに遠くへと変えても、作動距離範囲全体でテレセントリシティと画質を維持しながら、レンズによる補償が可能になります。
テレセントリシティについての詳細は、当社のアプリケーションノート「テレセントリシティが有利な点」をご参照ください。
液体レンズは、光学グレードの液体を内包した小さなセルです。この液体は、液体レンズセルに電流もしくは電圧を加えることによって形状を変えることができるため、レンズの焦点距離と作動距離をシフトさせます。液体レンズは、素早いピント調整、高いスループット、変化する作動距離への対応が必要なイメージング用途には最適な製品です。
当社のTECHSPEC® MercuryTL™ 液体レンズ実装テレセントリックレンズには、作動距離範囲内でテレセントリシティを維持しながら素早いオートフォーカスが可能な液体レンズが実装されています。すでに実績のあるTECHSPEC® テレセントリックレンズと柔軟性の高い液体レンズという理想的な組み合わせです。
製品の詳細はこちらはい。当社では、お客様の仕様に合わせて、特注の液体レンズ実装テレセントリックレンズを製造可能です。詳細は、当社の技術サポートまでお問い合わせください。
はい。当社では、特注対応で他の種類のレンズにも液体レンズを実装することができます。また、液体レンズ、固定絞り、フィルター用ホルダーなどの取り替え可能なアクセサリーを実装できるCxシリーズ 固定焦点レンズもご用意しています。
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