|
システムのサイズや重量を低減するため、球面レンズの代わりに非球面レンズを使用 |
|
製造面での進歩によって、研削・研磨でより経済的な非球面レンズが製造可能に |
|
複数の球面レンズから構成された複雑なシステムを1枚の非球面レンズで置き換え可能 |
|
システム性能を維持もしくは向上させながらコストと重量を低減 |
非球面レンズは、この数十年、球面収差を低減し、光学システム全体の性能を向上させるために用いられてきました。しかしながらその価格の高さゆえに、多くの用途では非常に高くつくソリューションになっていました。これが昨今の非球面の研削・研磨の進歩によって、非常にコストのかかる磁性流体研磨 (MRF) を用いることなく、サブアパーチャー研磨による高品質な非球面レンズが製作できるようになっています。システムの性能を維持もしくは向上させながら、手頃になった高品質非球面レンズ1枚で複数の球面レンズを置き換えることができるため、より軽量、より小型、よりシンプルなシステムをこれまでにない低コストで実現できるようになりました。
非球面ビジネス開発マネージャーのOleg Leonov、光学エンジニアのAmy Frantzによるウェブセミナーでは、光学システムの設計に非球面レンズを使用するメリット、そして設計過程でどのような点を考慮するべきかについて解説します。
EOの非球面レンズの生産セルは、24時間稼働で毎月数千の非球面レンズを製造しています。600を超えるレンズデザインから成る在庫販売品、顧客仕様・図面に沿ったレンズ、あるいは完全特注の非球面デザイン、そのいずれにおいても、モールド成型、ダイヤモンドターニング、サブアパーチャー研削・研磨のいずれかを用いてニーズに合った製品をお届けします。
もっと学ぶ非球面サブアパーチャーの研削・研磨が進歩したとはいえ、最高品質の非球面レンズの製造にはやはり磁性流体研磨 (MRF) が必要とされます。MRFは決定論的かつコンピューター制御の加工技術で、通常、光学面の精密研磨仕上げに必要とされる手作業や勘に頼った作業の多くが不要となります。
もっと学ぶEOのグローバルな製造施設では、非球面レンズや他の光学部品の品質を確認するため、干渉計、プロファイロメーター、三次元測定機 (CMM) 、コンピューター生成ホログラムを始めとした幅広い計測装置を利用しています。
もっと学ぶEOでは、非球面レンズの製造工程において、Talysurf PGI 1240 プロファイロメーター、QED製 ASI 非球面スティッチング式干渉計、Zygo®製 NewView™ 白色干渉計、OptiPro製 UltraSurf 4X 100 非接触三次元測定機、TRIOPTICS製 Opticentric® 偏芯測定機、Zeiss製 Contura G2三次元測定機 (CMM)、オリンパス製 MX51 光学顕微鏡、コンピューター生成ホログラム (CGH)、ヌルレンズを始め、幅広い計測機器を利用しています。
EOの製造公差の全ての数値は非球面レンズ製造のページでご覧いただけます。
はい。磁性流体研磨 (MRF) は現在も最高品質の非球面レンズの製造には不可欠で、MRFを使用するとλ/20を超える精度が実現できます。
非球面レンズには多くの種類があり、それぞれに長所と短所があります。詳細は下の表をご参照ください。
非球面レンズの種類 | 説明 | 相対価格 |
---|---|---|
精密非球面アクロマティックレンズ | 非球面をもつ回折限界および色補正ダブレットレンズで、広帯域アプリケーション向け | ¥¥¥¥ |
「レーザーグレード」の非球面レンズ | λ/10未満の透過波面 | ¥¥¥ |
精密研磨非球面レンズ | もっとも一般的な非球面レンズで、コストと性能のバランスがよい | ¥¥ |
ベストフォーム非球面レンズ | 平凸もしくは平凹レンズの光学面を非球面に加工したレンズ | ¥¥ |
ダイヤモンドターニング非球面レンズ | 高品質なプラスティックや結晶材料から製造 | ¥¥ |
ハイブリッド非球面アクロマティックレンズ | 色収差を最小化するために成形ポリマーの回折光学面をもつ低価格版ダブレットレンズ | ¥ |
モールド非球面レンズ | 大量生産に適した低価格なプラスティックまたはガラス製レンズ | ¥ |
もしくは 現地オフィス一覧をご覧ください
クイック見積りツール
商品コードを入力して開始しましょう
Copyright 2023, エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社
[東京オフィス] 〒113-0021 東京都文京区本駒込2-29-24 パシフィックスクエア千石 4F
[秋田工場] 〒012-0801 秋田県湯沢市岩崎字壇ノ上3番地