VZM™ ビデオズームレンズ

VZM™ (Video Zoom Microscope) ビデオズームレンズは、ズーム光学系を採用したTV用高倍率マクロズームレンズです。作動距離を所定の位置 (固定値) に合わせた時にのみレンズのピントが合い、その際に鏡筒中のズームリングを回すと、光学倍率 (実視野) を所定の範囲内で連続的に変えることができます。作動距離を変えることなく実視野が連続的に変えられます。VZM™ ビデオズームレンズにはレンズのピント調整機構はついていないため、同レンズを所定の作動距離に持っていくための位置決め製品が必ず必要になります。VZM™レンズの上下方向のピント合わせには、ラック&ピニオンムーブメント (φ50mm用リングタイプ) の使用が便利です。また、φ50mm用リングが付いたXYZ軸ラック&ピニオンステージ (#03-607) は、同レンズの水平設置と三軸移動を可能にします。

STDシリーズとiシリーズの違い

VZM™ ビデオズームレンズは、コンセプト別にスタンダード (STD) シリーズとiシリーズに大別することができます。STDシリーズ は、堅牢なハウジングを採用したVZM™レンズの標準的モデルです。これに対し、VZM™-i (VZM™-iris) シリーズ は、STDシリーズにはない、手動のアイリス絞りとフィルターマウント (M22.5 x 0.5)、及びカメラ回転アダプターを装備しています。アイリス絞りの採用により、被写界深度や光量の調節を可能にし、カメラ回転アダプターは、レンズに対するカメラの向きを調節するために用います。また機器組込みを前提に、STDシリーズよりも鏡筒径をスリム化し、更なる軽量化に努めています。鏡筒中の台座リング (ø50mm用) は、VZM™レンズをカメラスタンドに固定するために用いますが、iシリーズでは機器組込み用に鏡筒から着脱できるようデザインされています (但し450iライトアングルと1000iモデルは除く)。 STDシリーズでは、 このリングは着脱することができません。

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