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近赤外用ブレーズド回折格子 (金コート)

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  • 反射型/レプリカ格子
  • 反射膜に金コートを採用
  • 従来のアルミコートに比べて、0.7~1.1μmの波長帯で効率が15~20%向上

ブレーズド回折格子に採用の反射用金属膜を、アルミコートから金コート (保護膜なし)に変えました。アルミコートは700~1100nmの近赤外領域において、反射効率が悪くなるため、この波長帯での効率を高めたい場合には、金コート採用の回折格子をお勧めします (上述波長域において、約15~20%回折効率が向上します)。光ファイバーや、シリコンディテクターを使った分光系セットアップなどのアプリケーションに最適な選択肢となります。

ガラス基板上に平行で真直な多数の密な溝 (格子)を周期的に配列した回折格子は、光の回折 (Diffraction)現象を利用して多色光の光を虹のスペクトルに分解する光学素子です。回折格子は研究用や教育用の各種モノクロメーターから、分光光度計、また蛍光分光/ラマン分光/原子吸光等に用いられる殆ど全ての分光用光学機器に使用されています。またレーザーのビーム分割用途にも利用されます。

回折格子の取扱い上の注意:

回折格子の格子面には、アルミか金の反射用の金属膜が施されており、取扱いには十分な注意が必要です。保持する際は、基板側面部のみをつまむようにして下さい。これらの金属膜は比較的柔らかく、指紋やエアゾルに脆い面があります。なお金属膜についた引っ掻き傷や、その他の外観上の欠陥が、回折格子の光学的性能に影響を与えることはまずありません (ひどくない限りにおいて)。本カタログに掲載している回折格子は、全てレプリカ品です。そのため商品納入の際に引っ掻き傷等が見受けられる場合がありますが、性能的に問題はありません。また金属膜が汚れた場合に、洗浄のご依頼を頂くことがありますが、洗浄の難しさや、洗浄してどの程度元の性能まで戻せるか、等の懸念から、通常はお受けしておりません。マスター品とは違い、レプリカ品の場合は安価な価格でご提供できることにメリットがあるため、新品のご購入をお勧めしております。

 
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