米国Edmund Optics® (EO)の日本法人、エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社は、ウルトラファスト分散プリズムの発売を開始した。本分散プリズムは、超短パルスレーザーシステムの独自の要求に応えるために特にデザインされ、分散性能別にラインナップしている。
負または正の光学分散を提供
ウルトラファスト分散プリズムは、アライメントに応じて負または正の光学分散を提供するために用いられる。負の分散補償は、他の光学素子による分散を相殺することができる。一方、ハイパワーウルトラファストアプリケーションにおいて、正の分散はパルス時間を拡大し、繊細な光学素子が損傷するリスクを軽減する。
内部共振器及び外部共振器として独自の特性
欧州RoHS指令に適合したウルトラファスト分散プリズムは、内部共振器に用いることで、固定したキャビティオプティクスを光が通過することによって引き起こされる分散を相殺することができる。外部共振器に用いた時は、パルス特性の操作に用いることができる。ウルトラファスト分散プリズムは、反射ロスを最小化するためにブリュースター角で研磨されている。
3種類の硝材をラインナップ
ウルトラファスト分散プリズムは、入出射面が25.4 x 25.4mmの、異なる3種類をラインナップ。LaKL21モデルは、600 fs2/cmの群速度分散 (GVD) を有する。SF10モデルは、1600 fs2/cmのGVDを、UVグレード合成石英モデルは350 fs2/cmのGVDを有する。GVDは、広帯域パルスがどの程度広がったり、或いは狭まったりするのかを決定する。硝材の選定は、使用するレーザー光源やアプリケーションの分散要件を元に行っていく必要がある。ウルトラファスト分散プリズムは、全品在庫販売体制により、お客様に短納期で供給する。
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