米国Edmund Optics®, の日本法人、エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社は、University of Waterloo (カナダ)のShahid Haider氏が、2014年度ノーマン・エドモンド・インスピレーション賞を受賞し、彼の更なる研究に対して$5,000相当の製品を授与することを発表した。Haider氏の、小児の糖尿病モニタリングを容易にする医療機器の開発が評価された。
Haider氏が開発した医療機器は、患者の血糖濃度を推測するのに眼の偏光状態を同時に捉えることが可能な、非接触式でコンパクトなイメージングシステムである。一般的に、1型糖尿病は血糖値を検査するために指の穿刺を行う必要があり、小児患者の場合、この方法は不便であるとともに痛みも伴う。糖尿病検査に関連する痛みを取り除くことで、眼や腎臓、心臓への負担を軽減させ、糖尿病に苦しむ人々のクオリティ・オブ・ライフを向上させる可能性を本機器は秘めている。
1990年代初頭より、偏光状態によって血糖値が高精度で推定できることが研究で確認されている。本プロジェクトの特出すべき点は、捉えた画像の偏光状態を同時に取得する方法の開発にある。従来は、複数の偏光状態を捉えるために、フィルターを交換し逐次的に捉えていく必要があったが、フィルターアッセンブリ、補正オプティクス、操作オプティクスを利用することで同時に捉えることが可能となる。単体の高解像度検出器との組み合わせにより画像を取得できるため、結果的に子供の手のひらに収まる程度のコンパクトなデザインを実現する。非接触方式で血糖値の推測ができるため、患者に不快感を与える恐れが殆どない。
「Haider氏の、本機器におけるオプティクスの使用は、革新的であることはもちろん、潜在的消耗性疾患に苦しむ患者自身、特に子供たちの人生を向上させたいと願う彼の願いが称賛に値します」と、グローバル・マーケティング・コミュニケーション部門責任者のカースティン・ビヨーク・ジョーンズ (Kirsten Bjork-Jones)は述べる。「私達エドモンド・オプティクスは、光学の進化をサポートし、光学研究が新たな高みに届くことを後押ししたいと、いつも願っているのです」。
ノーマン・エドモンド・インスピレーション賞は、光学科学の発展に尽くしたノーマン・エドモンドの貢献を讃えるものである。本賞は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地域で教育アワードの最終選考者に選ばれた45人の中から、エドモンド氏の遺志を最も具現化したと認められるものを選考する。
Haider氏、及びEO教育アワード受賞者に関する詳細は、www.edmundoptics.jp/awardで見ることができる。
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